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2016年10月19日

毒をもって毒を制す!
脳卒中の後遺症に注目の治療法「ボツリヌス療法」


■ボツリヌス療法とは?


   ボツリヌス療法とは、ボツリヌス菌(食中毒の原因菌)が作り出す天然のたんぱく質(ボツリヌストキシン)を有効成分とする薬を障害となっている筋肉内に注射する治療です。
   ボツリヌストキシンには、筋肉を緊張させている神経の働きを抑える作用があり、ボツリヌストキシンを注射すると、筋肉の緊張をやわらげることが可能です。ボツリヌス菌そのものを注射するわけではないので、感染する危険性はありません。なお、治療は保険の対象です。主なボツリヌストキシンの適応疾患は、脳神経疾患です。


■介護が必要な原因第1位「脳卒中」


   「脳卒中」とは、脳の血管が破けたり詰まったりして、その先の細胞に栄養が届かなくなり、脳の働きに障害が起きる病気です。「脳血管障害」ともいわれます。
   日本の脳卒中の患者数は約124万人(平成23年)であり、今後、高齢者数が増えるほど、脳卒中の患者数も増えるものと予測されています。脳卒中による死亡者数は約12万人。日本人の死亡原因の第4位となっています。脳卒中が恐ろしい病気といわれるのは、生命が助かっても、さまざまな障害が後遺症として残ってしまうことが多いためです。重い後遺症のために介護が必要となることも多く、脳卒中は介護が必要となる原因の第1位にあげられています。



■脳卒中の後遺症状「痙縮(けいしゅく)」


   脳卒中の後遺症の中でも最も多くみられる症状は手足のマヒですが、この手足のマヒと一緒にあらわれることが多いのが、手足の筋肉のつっぱり(痙縮)です。手足の筋肉の痙縮によって、リハビリテーションが行いにくくなることもあります。痙縮を改善するためには、内服薬や外科的療法など様々な治療 法がありますが、ボツリヌス療法が今注目されています。



■「ボツリヌス療法+リハビリ」でさらなる効果


    ボツリヌス療法の効果は、注射後2~3日目から徐々にあらわれ、効果の持続期間には個人差がありますが、通常3~4ヵ月間持続します。その後、数週間で効果は徐々に消えてしまうため、治療を続ける場合には、年に数回注射を受ける必要があります。
    ボツリヌス療法と集中的なリハビリテーションを併用することで、これまで筋肉の緊張のためにできなかった動作が可能となり、無理な力が入らずによりスムーズな動作によって、ADL(Activities of Daily Living日常生活動作)が向上します。当法人では、脳卒中後遺症の患者を中心として痙縮治療に取り組んでおり、一定の成果を上げています。

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