認知症に対する取り組み
認知症に対する取り組み
わが国の認知症高齢者の数は、2012年で462万人と推計されており、2060年には645万人、65歳以上の高齢者の約6人に1人に達することが見込まれています。今や認知症は誰もがなり得る身近な病気となっています。
認知症の原因は様々であり、治る認知症や治療で進行を抑えられる認知症については早期発見・治療が重要です。
当院では、認知症の診断・治療以外にも予防、進行抑制に向けた様々な取り組みを行っています。「おかしいな」と感じたら年齢
のせいだと決めつけて放置せず、専門医による診察・検査を受けることをお勧めします。
偕行会城西病院の認知症に対する考え方
- ① 認知機能を維持し、認知症を予防するためのサービスを提供
- ② 認知症の鑑別診断と適切な治療法の提供
- ③ 生活機能の低下予防と改善
- ④ 介護負担の軽減
物忘れ外来
専門医による鑑別診断を行っています。
今まで普通にやれていたことが急にできなくなった、通いなれていたはずの道がわからなくなった、同じことを何度も聞くようになった
などの物忘れ症状が気になる方は受診をお すすめしています。
血液検査:糖尿病・高血圧・甲状腺機能などのチェック
MRI・CT検査:腫瘍や血管の状態をチェック
もの忘れ検診のご案内
下記の新聞記事をクリックしますとPDFをご覧いただけます。
認知症鑑別診断
~SPECT(スペクト)検査~
当院では2021年5月より認知症の早期発見をサポートするSPECT検査を行っています。検査の種類はさまざまで、検査法によっては認知症の症状やステージの診断、治療の効果測定を行うことが可能です。
認知症はタイプによって症状の特徴や進行に違いがあるため、適切な診断を受け治療・介護を行うことが、患者様の生活の質を高めることにつながります。
認知症カフェ
「ほっとカフェじょうさい」
入院患者様に限らず認知症の方とそのご家族、地域住民の方など誰でも参加できる集いの場として毎日開催されています。音楽療法や運動療法、笑いヨガがとても人気で、1日60名前後の方にご参加いただいています。専門の相談員も一緒に参加していますので、どんなことでもご相談ください。
- 開催日
- 月曜日~金曜日 ※イベント型 第4木曜日
- 時 間
- 10:00~15:00
- 費 用
- 無料
運動療法
認知症の治療・予防には運動療法が効果的とされており、理学療法士と作業療法士による指導のもとで、集団での運動療法を行います。
- 開催日
- 火曜日
- 時 間
- 14:00~14:30
音楽療法
音楽を楽しむことで心身をリラックスさせ、健康の回復や向上を促します。当院では音楽療法士が作成したプログラムを通して音楽療法を行います。
- 開催日
- 木曜日
- 時 間
- 14:00~14:40
笑いヨガ
「笑いの体操」と「ヨガの呼吸法」を組み合わせてうまれた「笑いヨガ」。介護予防や認知症予防、運動機能向上などを目的に介護の現場などでも導入が進んでいます。
- 開催日
- 第4木曜日
- 時 間
- 14:45~15:00
総合相談窓口
地域の皆様からの年間500件を超える認知症や介護に関する相談に対応しています。プライバシーに配慮し、その方に合ったサービス・制度に関する情報提供や関係機関の紹介を行っています。
さらに認知症の早期発見・早期治療ができるように、希望者には窓口で10の質問を行ってMCI(軽度認知障害)の可能性を調べる「あたまの健康チェック」を無料で実施しています。タブレットを使って10分程度でできるテストで、MCIの疑いがあれば物忘れ外来などに紹介しています。また、高齢者の閉じこもり防止、地域の方とのふれあいを目的として定期的にワークショップやラジオ体操なども開催しています。
- お問い合わせ
- TEL 0120-541-605
あたまの健康チェック
認知症サポーター養成講座
認知症に対する正しい知識と理解を持ち、地域で認知症の人やその家族に対してできる範囲で手助けする「認知症サポーター」の養成講座を全職員が受講。認知症高齢者等にやさしい地域・病院づくりに取り組んでいます。また、その証として全職員が「オレンジリング」を身に着け業務にあたっていま す。
市民公開講座
2021年9月25日(土)市民公開講座「認知症セミナー ~ご家族が認知症ではないかと心配な方へ~」を開催しました。ご興味のある方は以下アーカイブ配信をご視聴ください。