偕行会グループ透析事業本部のホームページに、ようこそおいでくださいました。
私たち偕行会は、創業者(現・会長)の川原弘久が昭和54年に名古屋市中川区に開設した、小さな透析病院(名古屋共立病院)から始まりました。当時の透析医療はまだ発展途上で、「透析が必要と言われたらあと数年の命」と覚悟するものだったそうです。また透析患者さんは心筋梗塞などの合併症を起こしやすいのですが、透析しているのだから仕方ないと、心臓カテーテル検査もやってもらえないような状況だったとのことです。川原はそれなら自分のところで何とかしたいと、名古屋共立病院に循環器内科などの診療科を立ち上げて合併症対策を進め、名古屋大学をはじめとする教育機関と共同で研究を行い、職員の学会・論文発表を大いに奨励して透析技術の向上に努めました。また透析患者さんの自発的な活動を支援し行政への働き掛けも行い、お金の心配をしなくても透析が受けられる制度の充実にも尽力しました。目の前の患者さんを何とかしたいという川原の思いは職員全体の思いとなり、その積み重ねによって私たちは、4つの病院と18の透析クリニックを擁する全国有数の医療グループとなりました。
私は平成6年に医師となり16年に偕行会に入職しました。したがって偕行会の黎明期を直接経験したわけではありませんが、患者さんのために何とかしたい、そのために最高の医療を提供していきたいという信念は、創業時と変わらず一貫して受け継がれていると感じます。その結果が、私たちの施設で透析を受けて下さっている患者さんの生存率が、全国平均をはるかに上回っているという成績に表れています。そして私たち職員はそれを誇りに思っています。
わが国の医療費削減政策がどんどん進んでいく中で、私たちが誇る質の高い医療をどのように守っていくか、発展させていくかが問われています。なかなか困難な課題ですが、これまでと同様、職員が一丸となった信念と創意工夫、そして実践により克服できると確信しています。
このホームページには、私たちの到達点が掲載されています。ぜひご覧ください。