海部共立クリニックでは、全自動透析装置や電子カルテを積極的に導入をしており、その結果、安全性の向上と業務効率が大幅に改善されました。
それにより生まれた患者様と接する時間を有効に活用し、当院ではフットケアやかゆみなどに対する処置に取り組み、
患者様一人ひとりに最適な治療の提供ができるよう心がけています。

糖尿病からの透析患者様が増加してきており、血液の流れが悪く足の感覚も悪くなってきている方が多くいらっしゃいます。
これを放置してしまうと状態が悪化し、下肢切断となってしまうケースも少なくありません。
海部共立クリニックではPAD(末梢動脈疾患)対策としてフットケアに早くから取り組み、早期発見・早期治療に努めております。

かゆみの症状は透析治療を開始する前の腎不全の頃からみられることも多く、透析の合併症として多くの患者様が悩まされるもののひとつです。　
透析を始めると汗腺が萎縮して汗が出にくくなるため、皮膚が乾燥して刺激に対して敏感になることでかゆみが起こりやすくなります。
かゆみは透析患者様にとって永遠の悩みのひとつですが、患者様一人ひとりのかゆみパスを作成し、少しでも軽減ができるような対策を一緒に考え、取り組んでいます。

海部共立クリニックで積極的に取り組んでいるフットケアやかゆみ対策の成果や研究結果を各種学会にて発表をしています。　
医師・看護師・臨床工学技士が積極的に学会に参加することで、それぞれの知識を高め、より能力を向上させるための良いきっかけとなっています。

海部共立クリニックでは、患者様に安心・安全の透析医療を提供することを最優先しています。
そのために患者様やご家族様とのコミュニケーションが大切と考えており、日々接する中で顔色を見たり会話からご気分を察したり、ふだんの生活のお話から変化を見つけたりと、コミュニケーションから得られる情報は大変貴重です。
スタッフ間のコミュニケーションも大切にしており、“より良い治療を” という全員の気持ちが患者様を支えています。

海部共立クリニックでは、合併症の予防、早期発見・ 早期治療に向けてフットケアやかゆみ対策の他にも、運動療法による筋量・筋力の低下予防、管理栄養士の栄養相談・栄養指導、快適で十分な透析が受けられるようにサポートします。

不純物を含まない「ウルトラピュア」な透析液は、治療中の血圧低下やかゆみを抑え、身体にやさしく透析合併症を予防します。
臨床工学技士が定期的に水質検査を実施し、厳しく管理しています。

血液検査・レントゲン・血管超音波・ABPI・心電図などを活用し、日々の細やかな職員による観察で合併症の早期発見に努めています。
また、連携する名古屋共立病院では、CT、MRI、心臓カテーテルなどの検査も可能です。

全自動コンソールや電子カルテを積極的に導入し、安全で確実な透析治療を提供できるよう努めております。また、これに伴い大幅に業務が効率化されたことにより、職員は患者様との接点が増加し、良好なコミュニケーションや各種ケアを行う時間がより多く取れるようになりました。

海部共立クリニックには、ご高齢で介助が必要な方も多く通院されています。車いすとベッド間の移乗、衣服の着脱などきめ細かな身体介護にも努めております。

2006年、海部共立クリニックの患者様により「海部共立クリニック 腎友会」が設立され、患者様独自でさまざまな活動が行われています。
海部共立クリニックでは腎友会様に全面協力させていただき、総会・役員会に相談者として出席したり、旅行や懇親会にも参加させていただいております。