尿pH【にょうピー・エイチ】
尿のpHバランスを調べる検査です。正常値はpH6.0前後ですが、食べ物によってはpH4.5~7.5の間を変動します。
【正常値よりも酸性に傾く場合】糖尿病、痛風、腎炎、発熱、脱水、下痢など
【正常値よりもアルカリ性に傾く場合】嘔吐、尿路感染症、過呼吸など
尿酸【にょうさん】
血液中の尿酸値を調べる検査です。
正常値は成人男性で3.5~7.0mg/dL、成人女性で2.5~7.0mg/dLです。
【正常値より高い値が出る場合】痛風、腎不全、白血病、悪性リンパ腫など蓄尿検査で尿に含まれる尿酸の量を測ることもあります。
尿潜血【にょうせんけつ】
2尿中に赤血球が含まれているかどうかを調べる検査です。
正常値は(-)です。
【(+)以上が出る場合】全身性エリテマトーデス、腎臓病、溶血性貧血など健康な人でも激しい運動をした後に出ることがあります。
尿沈渣【にょうちんさ】
尿の中に細胞などが含まれるかを調べる検査です。
【赤血球が見つかる場合】膀胱炎、腎盂腎炎、尿管結石、急性腎炎、慢性腎炎、腫瘍、遊走腎など
【白血球が見つかる場合】尿路感染症、炎症など
【その他の細胞が見つかる場合】腎結石、痛風、尿路系の炎症、腫瘍、糸球体腎炎、糖尿病性腎症、腎硬化症など
尿糖【にょうとう】
尿中に糖が含まれているかどうかを調べる検査です。
正常値は(-)です。
【(+)以上が出る場合】糖尿病、急性膵炎、肝障害、腎性糖尿など
尿毒症【にょうどくしょう】
本来は尿として捨てる不要な成分が溜まりすぎて、体に不調が起こることを言います。
初期には食欲不振や吐き気が出ることがあります。
尿比重【にょうひじゅう】
尿の濃さを調べる検査です。正常値は1.010~1.025です。
【正常値よりも高い場合】脱水、糖尿病など
【正常値よりも低い場合】心臓病、腎臓病、肝硬変など
尿路感染症【にょうろかんせんしょう】
何らかの原因で尿が逆流して尿路に戻り、細菌が入り込んでしまう感染症です。
治療には抗生剤を使います。
細菌が入り込んで増えた場所によって腎盂腎炎、膀胱炎、尿道炎などがあります。
尿路結石【にょうろけっせき】
尿路に結石ができる病気です。結石ができた場所によって、病名が違っています。
腎臓結石、尿管結石、膀胱結石、尿道結石があります。
ネフローゼ症候群【ねふろーぜしょうこうぐん】
腎臓に何らかの異常が起き、大量のたんぱく尿が出たり、低たんぱく血症になったりすることです。
むくみ、脂質異常症など、さまざまな症状が現れます。