城西病院は、昭和11年(1936年)8月に名古屋市立大学病院の分院として設立されました。平成23年(2011年)4月より医療法人偕行会が継承し、偕行会城西病院として運営しております。
現在の入院病床数は120床で、内科、腎臓内科、人工透析内科、糖尿病内科、神経内科、整形外科、眼科、CKD外来(慢性腎臓病)、睡眠時無呼吸外来、物忘れ外来の診療を行っております。
「高齢者にやさしい病院」「患者さま・職員に笑顔の見られる病院」を病院理念に掲げ、医療療養型の病院として運営しております。
病床のうち半分の60床を「在宅復帰強化加算を算定する病床」として、残りの60床を「地域包括ケア病棟」としており、70%以上の方々に在宅復帰していただいております。
当院のユニークな取り組みとして、24時間往診可能な「在宅療養支援病院」であるという点があげられます。人工呼吸器を装着されているような重症患者さまを、2020年現在で230名担当させていただいております。訪問診療には院内と同じ電子カルテを使用し、院内での診療と全く同等の情報が得られるほか、ご自宅での書類発行が可能です。また、名古屋共立病院の電子カルテシステムとも相互閲覧できるため、万一の急変時には紹介状を持たずに名古屋共立病院に受診することが可能です。
一方、透析用の治療装置を50台有しており、病状や年齢から通院不能となられた透析患者様の長期入院にも対応しております。とりわけ「全自動システム」とよばれる高度に浄化された透析液を使用する方法を取り入れており、合併症管理も含めて治療成績は透析医学会などを通じて公表しております。今後は高齢透析患者さまの予後の改善と生活の質(QOL)の向上にも取り組んでまいります。
私ども偕行会城西病院は来るべく超高齢社会への対応として、認知症に対しては物忘れ外来を開設し、同時に認知症カフェにおいて音楽療法や運動療法を行い認知症予防にも取り組んでおります。また、高齢者の骨折予防のため、整形外科では骨粗しょう症の検査、治療も行っています。今後とも高齢者医療の質を高め、地域医療の向上にも貢献してまいりたいと存じます。