合併症・検査
透析治療をすると多少改善されますが、肺に水が溜まって深い呼吸ができず、眠れません。
改善方法はあるのでしょうか?
肺に水が溜まる状態は「肺水腫(はいすいしゅ)」と呼ばれ、透析患者さんに見られることがあります。これは、腎臓の働きが弱くなり、体の中に余分な水分がたまってしまうことが原因です。
なぜ肺に水が溜まるの?
腎臓の機能が低下すると、尿の量が減り、飲んだ水分が体に残りやすくなります。その水分が足や顔のむくみだけでなく、肺にも溜まると、呼吸がしづらくなり、特に横になると息苦しさが強くなることがあります。
透析で改善する理由
透析治療では、体にたまった余分な水分を取り除く「除水(じょすい)」を行います。これによって肺の水分も減り、呼吸が楽になることがあります。
しかし、透析中に血圧が低下してしまうと、予定していた量の除水が行えず、治療を中断せざるを得ない場合があります。その結果、症状が十分に改善されずに残ってしまうこともあります。また、心臓の働きが弱っている場合は、除水だけでは改善しないこともあります。さらに、自己管理が不十分で、水分制限ができていないときにもこのような事態が生じます。
改善のためにできること
・水分管理を見直す:透析の間の日々の水分摂取量を調整することが大切です。特に中2日空く週末などは注意が必要です。
・主治医に相談する:除水が計画通りに進んでいるか、心臓の機能に問題がないかを確認してもらいましょう。心臓に原因がある場合は、循環器の専門的な治療が必要になることもあります。
・体重や血圧の記録をつける:日々の変化を記録することで、医師との相談がスムーズになります。
安心して治療を続けるために
肺水腫の症状はつらいものですが、透析と日常の水分管理を組み合わせることで改善できる可能性があります。不安なことがあれば、遠慮なく通われているクリニックの医療スタッフにご相談ください。
1回目の検査で炎症反応が出て、白血球が14,000と言われました。
2週間後には白血球が20,000に増えて、ヘマトクリットも29から24に下がっていました。
自覚症状はないのですが、感染症でしょうか?それとも白血病でしょうか?
白血球が増える原因と検査方法
白血球は、体を守るために働く大切な細胞です。健康な方の白血球数は、通常4,000~9,000くらいですが、体の中で炎症や感染が起きていると増えることがあります。
白血球が増える原因として以下のようなことが考えられます。
・細菌感染:体が感染と戦っているため、白血球が増加します。特に好中球(こうちゅうきゅう)が増える傾向があります。
・炎症性の病気:体の中のどこかで炎症が起きている可能性があります。
・薬の影響:ステロイドなどの薬剤を飲んでいる場合でも白血球が増えることがあります。
・白血病などの血液疾患:白血球が異常に増える病気です。
白血球が20,000という数値は、感染症や炎症でも起こり得る範囲ですが、白血病の可能性も否定はできません。
白血病では未熟な白血球が増えるため、白血球の「白血球分画(ぶんかく)」の検査で確認できます。
ヘマトクリットの低下と炎症反応について
ヘマトクリット(Ht)は、血液中の赤血球の割合を示す数値で、貧血の程度をみる指標です。
今回のように数値が下がっている場合、炎症や出血、栄養状態の変化などが関係していることがあります。
また、「炎症反応が出ている」と言われたのは、CRP(C反応性タンパク)という検査値が高かったことを意味していると思われます。
白血球の増加、CRPの上昇、ヘマトクリットの低下が同時に見られる場合、体のどこかで感染が起きている可能性が高いと考えられます。
症状がはっきりしない場合でも、これらの検査結果をもとに、抗生物質などの治療を早めに始めることもあります。
必要に応じて、さらに詳しい検査(骨髄検査など)を行うことで、正確な診断がつきます。
主治医が丁寧に経過を見ながら判断してくれますので、過度に心配しすぎず、気になることは遠慮なく主治医にご相談ください。